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×烏の微笑み×

「………いってきます」

昨日の晩は特に何も言われなかった。
というか、父がまだ帰っていなかったのだ。朝方になってようやく帰ってきた。酒の臭いはしなかったので残業だったようだ。

(そういえば……吸血鬼って人の血を吸って力を維持するんだったよな………)

父さんはどうして体を維持しているのだろう?
吸血鬼は普通の食事だけでも大丈夫なのだろうか??
誰に聞くともなく……というか、誰にも聞けない疑問を頭に思い浮かべてモヤモヤした気持ちになりながら学校に向かった。

「君だね?朱治郎の息子っていうのは」

怪しげな三人組が突然話しかけてきた。(どこから出てきた?)

「………はい。そうですけど……?」

「やはりか。我らは君の父親の手下なのだ」

………っ?手下??

「………ということは……あなた方も………吸血鬼……?」

恐る恐る聞いてみた。
すると三人の眼の色が変わった。

「知っているのかい?」

To be continued…………

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