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ファヴァー魔法図書館 #22

第4章『王の現人神と逆らい無き王国』

「此処が......ネペジ......何だか違う匂いがするわ。」
少女は鼻を二回すんすんとさせてから歩き始めた。
少女の頭は妙に清々しかった、無駄な何かが削ぎ落とされ、なかなか心地よい程度にまっさらだった。

ネペジは朱色を基調とした町並みが続き、少女がこれまで見てきたものとは一線を画していた。(と言っても、少女がこれまで見てきた街の数なんてたかが知れてるが。)

少女は本能の赴くままに歩き続けた。
そう、本能の赴くままに......。

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