もし雨に色を付けたら きっときれいなんだろうと 小さな科学者は考えました 実験は成功でした 科学者は、カラフルに色づいた雨を ずっと眺めていました 科学者は、幸せでした 科学者はふと 足元に目を向けました そして愕然としました そこにあったのは 混ざり合った色彩が生み出す絶望の色 科学者は人の過ちを知りました どこにでもある話にみえる でも本当にどこにでもあったら 世界って もうちょっといいものだったんじゃないかな