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オカルト

 三日ぶりに外に出た。夕だちがあったせいか、涼しかった。しばらく歩くと、易者の前に行列が出来ていた。フィリップ・K・ディックの小説のようだ。電子マネーが実用化されてもオカルトは廃れない。
 オカルトを強く批判する人は多い。オカルトを信じないというのは能動的な意思である。能動的に信じないというのは騙されたくないということ。つまり無意識下に信じてしまうかもしれないという恐怖があるのである。
 わたしは占いに興味はない。信じないのではなく信じる気になれないだけである。証明しようがないものを強く批判してもしょうがないだろうと思う。生き方の問題だ。

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