よく知る双眸、立ち姿 影の差す顔は長らく見なかったもので― 少年は、その言葉を呟いたのでした 「ヴァレット……」 飴色の瞳が、ぱたりと瞬きました にこりと口の端が上がりました ヴァレットは、ユーリを見据えて言いました 「さぁ、覚えてる?」 少年は、一瞬、意味を理解することができませんでした 「ヴァレット、覚えてるよ」 「覚えてる?」再びヴァレットが問いました 「君の正義という名の罪。」