細い針が指を刺して
感情性のRPGに引き摺り込まれたら
赤い 赤い 吐息でもって
僕の気道を塞いでくれないかな
朱の宝玉をお守りのように
てんてんと 点々と
澪して 拾って
澪しては 拾って
旧記の童話の誰かのように
ここに戻ってくるための道標にしてごらん
いつか君がここに戻ってきたなら
赤い 赤い 吐息でもって
君の気道を塞いであげるから
細い針が指を刺して
感情性のRPGに引き摺り込まれたら
朱の宝玉を砕いて 飲んで
命を磨り減らしては あてもなく
さまよい続けた暁に
君の赤い 朱い 紅い 吐息でもって
僕はゆっくりと瞳を閉じる