枯れた心の潤し方を 私はいつまでも会得出来ずに 攫って下さる掬い手を ただ ぼんやりと 待っている からころと鳴る罅割れた それを 柔らかな掌が そっと持ち上げて 透明な泉に浸してくれるのを ただ ぼんやりと 待っている