息の詰まる緊張感
目の前には無機質なスイッチ
アポイントメント
これは約束の繋がれた道
そろりと手を伸ばして
微かな手応えに息が止まった
エレベーターは昇っていく
緊張と恐怖に足はすくむ
ふわっと白い光が記憶を満たした
半分怒ったあなたの顔は
懐かしかった
優しかった
幸せだった
サディスティックに片方だけ
口の端を 吊り上げて
お友達になってください
なんて言えないと思ってたのに
キューピッドが
気紛れに
悪戯に
本音を 暴いた
だから
幸せだったんだよ
本当に 本当に
幸せなんだ