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アポイントメントⅢ

息の詰まる緊張感
目の前には無機質なスイッチ
アポイントメント
これは約束の繋がれた道

そろりと手を伸ばして
微かな手応えに息が止まった
エレベーターは昇っていく
緊張と恐怖に足はすくむ

ふわっと白い光が記憶を満たした
半分怒ったあなたの顔は
懐かしかった
優しかった
幸せだった
サディスティックに片方だけ
口の端を 吊り上げて

お友達になってください
なんて言えないと思ってたのに
キューピッドが
気紛れに
悪戯に
本音を 暴いた

だから
幸せだったんだよ
本当に 本当に

幸せなんだ

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