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鉛筆を削って、何か書くことにした。バナナを書いた。なぜバナナにしたのだろう。下手くそな曲がり具合になった。消すのも面倒だったのでそのまま放置。
畳に転がって、申し訳程度にタオルケットで腹を覆った。目を瞑る。眠れないだろう、と思った。昨晩は遅くまでゲームをしていたが、睡魔が訪れる予感が全くしない。
「スイカ食いてー」
ぼそりと口に出すと本当にそんな気分になった。スイカ割りについての思い出は、小学校の時クラスで人気のあった奴の一つ前の順番が俺で、俺が割ってしまったので気まずくなったことだけである。
気怠い。空気がむうっとぺたぺた肌に擦り寄って来た。カブトムシの真似をしていたら、晩飯に呼ばれた。

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