私は人の前を歩くのが嫌いだ。
背を向けたくないし、見られたくない
だから私は後ろを歩く
大人の背中を見て、
「私は小さい」 「私は愚かで臆病」
そう言い聞かせる。
本当はみんなと並んで歩きたいのに。
本当は友達とワイワイ騒ぎたいのに。
本当は後ろなんて大っ嫌いなのに。
大っ嫌いなはずだったのに…
いつしか私は「後ろ」という限られた世界でしか歩けなくなっていた。
どうしてだろう?
友達がいないのは。
家族に素直になれないのは。
笑顔を偽造しなくてはならないのは。
誰のせいで、こうなった?
ぜんぶぜんぶ、ワタシのせい。