爪弾いていたギターの弦が もう付き合いきれませんよと ぼくの頬をぱしり、たたく すかすかの音色 ピッチの合わない2弦 落書きみたいなきみのサイン ずっと天秤にかけていてくれた 選び取ってはもらえなかったけど それだけで嬉しかったよ 遠くなる背中 伸びる影すら踏めない距離だ きみは昔から歩くのが速かったものね さようなら 振り返ったりしたらぶん殴るぞ 泣き顔の幼馴染より