ひざ蹴りを食らわせてやりたい。ぼくはこんなに美しくて残酷な春を超えて夏に会えたのに、どうしてこんな仕打ちに会わなきゃいけないんだい。神様なんて嘘つき。神様はいないから嘘つきもいないけど。 きみが返事をくれるだけで生きていける。春も夏も秋も冬も生きていける。花粉症になることもないし熱中症も心配ない冬眠もいらない。全部オールオーケー。 なのにこんな仕打ち。あの子の返事も無駄になってしまう。怖い怖い。君は何を知っているの。一瞬にして消える前にもう一度ちゃんと見て欲しい。 夏も生きてるよ。