歩幅が少しずつずれていって、いつしかテンポが合わなくなって、ふと立ち止まった時には、後戻りできない隙間ができていた。 その隙間をなんとかして埋めようとしたけれど、もろい素材で作られた仮の橋は、あっけなく崩れていくだけだった。 もしあの時、同じテンポでいれたなら、今の私は誰とこの景色を見ていただろう。 空を飛ぶ鳥の翼が、やけに重そうだった。