眠りにつくその瞬間に 潜り込んでくるパラノイア 三日月のカーブに背を預け いたずらっぽく笑うきみ 夜の隙間を縫いつけよう きみのへたくそな塗り絵がばれないように 星を繋いで名をつけよう 金平糖をこぼしたきみが叱られぬように 気まぐれに空に落書きをする でこぼこの地表でかくれんぼをする 月にいるのはうさぎだと聞いたのに これではまるで猫のようだ