“雨が好きなの、私の代わりに泣いてくれるから”
黒い空から流れる水の糸が、君の心を映す鏡で。
今までも、これからも、きっとこの世界に別れを告げる日が来たって、あなたはずっと心に抱えこんで、この世界の誰一人無関係なんだって、生きていくのかもしれないね。知ったふり、わかったふり、見て見ぬふり、そんなものが溢れた世界で信じられるものも、寄り添いたいものも、もしかしたら見当たらないのかもしれない。一回のキスも、十回のハグも、百回の手繋ぎも、千回の電話も、一万回のメールも、十万回の手紙でも、1ミリだって心がかよわないのなら、せめて君の空が晴れてくれることを願うだけ、なんて。