私は、いつまで経っても
髪に沁み込んだ、墨のような黒で
何時だって、愛おしいのは、白でした
嗚咽が堪えられない程、泣いて
泣き腫らした目を挙げて
見える世界も、また雪の様でした
貴女の眼に映る世界を
私は知りませんし
貴女もまた、私の世界を知りません
重なって白くなった処だけで
息をしているのです
其れを見つめて、笑える様に
私は、貴女と活きて居たいと
思ってしまったのです
溺れて居るやうな、私ですが
其れでも、願ってしまったのです
真っ白な世界と、真っ黒な世界
黒の中だからこそ、白は輝くのかも知れませんね。
愛しい気持ちと、切ない気持ち、なんとも言えない世界観、とっても好きです。