隅から隅までどうにか運ぶ 挙げ句に隅が分からなくなる それでも秋はやってくる 僕を運びにやってくる 月は僕らの真上の左 いつかのようにすねている そうして秋はやってくる 僕をゆらしにやってくる ゆら、ふら、はら、 ゆら、ふら、はら… 一筋の爪痕を、消しゴムでなぞる そうして夏は海の向こうへ消えていく そうして、君は、秋だ!