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刻印のくちづけ

きみを統べる紅のハートが
鳥籠のなかで脈を打つ
触れた肌はひどく熱く
まるで命を燃やすかのようだ

きみはなにが好きなんだっけ
どんなふうに笑っていたっけ
僕が24個目の鍵をかけたとき
きみはどんな話をしていたっけ

火をともしたその瞬間から
消えてしまう日を恐れていた
どうしようもないぼくだから
閉じ込めておくしかなかったの

無機質な管で縛りあげて
それでも響くきみの歌
折れた風切羽を抱いたまま
ゆりかごでさえずるきみの魂

いくら自由を奪ったって
きみは夢を紡ぐのをやめなかった
そんな無垢なきみだけが
ぼくの生きるすべてだった

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  • 独特の雰囲気を纏っていて、気が付けば紡がれた言葉をするすると追っていました。
    大きな愛が、ただそこにあるような気がして。
    大事なものは、たとえ傷つこうとも離したくないものですね。

  • noakoさん、レスありがとうございます。嬉しいです。

    大事に思えば思うほど壊れていってしまうから、どんな愛し方をすればいいのか、わからないままです。難しいですね。