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アネモネ

そんなに怯えないで、って、
怯えさせてるのは誰だって?
その瞳に吸い込まれてく一瞬を
忘れない様にこの手でつかんで

離さない筈だったのに

私の知らない風に捕らえられた君、
こんなにも儚かったなんて

今、諦めることを知らない
空(から)になったこの左手は
もう一度
空(くう)をかいて
崩れ落ちて、
綺麗に。

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