今週の土曜日で、じいちゃんが亡くなってから2年。
2年前のその日は学校祭の前日だった。じいちゃんが急に容体が悪化したと聞き、行った方がいい気がして夜遅くに車で3時間かけて病院へ向かった。眠かったからお父さんのバックを枕にして寝ていると、枕元から携帯の着信音が大音量で鳴った。病院からだった。そこでじいちゃんが亡くなったと報告されたらしい。私は病院に着いてじいちゃんを見るまで知らなかった。いや、あのとき、お姉ちゃんが泣いているのを聞いて知っていたはずなのに、あんなに大好きなじいちゃんが死ぬはずもないと信じたくなくて無理やり寝ていただけかもしれない。だけどどんなに時間が経ってもじいちゃんは動かなかった。その時から私はあの独特なお父さんの携帯の着信音は大嫌いだ。
病院を出たあとの、冷たい風とどこからか聞こえてくる集団の笑い声とただただ綺麗な満点の星空を私は一生忘れないだろう。
じいちゃん、直接は恥ずかしくて言ったことないけど、大好きだよ。私たちをずっと見守っててね。