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雨の孤悲の物語

何かを嘆くあの雲も。

何かを悲しむあの雨も。

あなたの瞳に僕の影を映さないのなら、僕の心のほのかな灯りは灯す必要はない。

だから、言うんだ。

やっぱりあなたが嫌いだ、と。
優しい匂いも、柔らかな想いも、全部全部嘘だった、と。

あなたの頬を水が伝うのは雨のせいだと信じて。

僕の頬を水が伝うのは雨のせいだと信じて。

こんな言葉を吐きながら、自分に心底嫌悪しながら、震わせてるのは唇だけだと思い込んで。

あなたが暖かな陽射しの街を歩くことを考えて、一生伝えない、あなたの幸せを僕は祈ろう。


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  • 雨の降る朝、あなたに会う。ことばなんて要らない、二人だけの雨。
    あなたの左足、ぼくの右の手。もっともっと歩きたくなるような。(ですよね?)

    恋、孤悲、とくれば「さつま古秘」なんてお○○もあったなぁ…(笑)イモばっか呑んでたときのお気に入りでした。

  • さすが、シャアくんはよくわかってくれてる。最近、ちまたでは映画が騒がれていますが僕はそれが一番大好きなんです。相手を想う気持ちとすれ違いという反することが心に残るというか…

    さつま古秘、知らないなぁ。

    僕はもっぱら日○酒派なもんで。
    イモとかムギとか香りがキツくて好めないんだなぁ、なんて。