はながあきをかぎとりました、 くんくん。ふん。ふん。ふむ。 懐かしい、甘い香り。 わたしがこの世にはじめましてをした あの日もこんな優しい匂いに 包まれていたのだろうか あっという間に通り過ぎてくあきを 胸いっぱいに吸い込んで 橙色した小さな花を 愛しく思う 今だけの気持ち 愛されていた 記憶はここに