こころのひとつに君がいて、
募った想いの分だけ大きくなった
握った手のひらとか
抱き締めて触れた背中とか
好きと嫌いは風船のようだと思った
別れれば小さくなっていくのに
消えてはいかないところでさえも
だから
終わりなんて
この先ずっと、来ないんだろうね。
萎んでしわしわになった風船も引き出しに仕舞い込んで、
いつまでもいつまでも捨てられず大切にしていた。
ぼくがおわりにしなければ、なにもおわりはしないから、
小さな意地を張る。おわりになんてしないから、なんて。
To 兄さん
終わらない、なんてことはなくて、とっくに終わっていて、ひとつ革の鞄に仕舞い込んで持っていくような。いつかどこかに置いていけるなら、置いていきたい。それが、きっと道標になるから。