好きですって嘘付いた
繰り返したら そのうち
それが本当になるって思ってた
おっきくなったら恋愛なんて
当たり前にできるようになると
みーんな そう言ったの。でもね?
思春期が過ぎて成人式が来て
私にはカレシができたけど
愛してるって睦言には頷くのが精一杯だった
好きってなあに?
恋ってなあに?
子どもみたような問い掛けが
私の中を ぐるぐるするの
でもね? 聞いたって みーんな
そのうち分かるって
考えれば分かるって
人の心を持つなら当然だって
そんなことばかりを繰り返すから
だからね? 私 ありがとうって
微笑むことを覚えたの
得体の知れないモノを
さも嬉しそうに受け取る術を
そうやって笑うたんびにね。
誰にも すくわれない子どもを
私 静かに捻り潰したの。
何度も何度も この指で捻り潰したの。
読み終えたときの絶望感。いつかわかると信じていたのに。今まで見ていた光が消された。まんまと捻り潰されました。
弓道ホリック(雰囲気) さん
レスありがとうございます。
恋愛ものの小説や映画には
よくこんな主人公が出てきて
その人が恋を知る瞬間が
描かれますけれど、
そんなふうにはいかないなと思うのです。
知らないならば知らないままで
それでもいいかとも思う此の頃です。
大切なものが失われた後に、大切だったと気づくように、
恋愛も、好きも、あとから気づくのかもしれない。
まっしゅ さん
レスありがとうございます。
そうですね、物事が輪郭を持つのは
何時だって過ぎ去った後ですから
ふと振り返ったところに
それは転がっているのかもしれません。