・・・長い長い学校が終わった。
私は荷物をまとめて真っ先に家へ向かった。
家に向かうとはいえ、まずは電車に乗るために駅へ向かい、電車に乗って家に着く。
駅で待っている時。私が持っていたスマホが振動した。
見れば私の友達からLINEが届いている。
「星羅、今から会えない?」
ーー私の中学時代の同級生、池乃有彩(いけのありさ)からだ。
「うん、別に会ってもいいけどどこで?」
「んーじゃあ○○駅で。」
「OKりょーかい。」
こんなやりとりをしてLINEを閉じた。
私はふと思った。
・・・いつも有彩とは、大晟のことばっかり話してたっけ。私がずっと大晟に片思いしてるってこと、有彩を含めてほんの数人にしか言わなかったもんな・・・
結局いつも、考えていること全てを大晟に関連付けてしまう私なのであった。