2

半透明な夜

つるり、つるり
夜風が肌の上を滑っていく

大人のふりしてピンヒールなんて
うまく歩けっこなくて

それでも作り笑いは上手くなった

泣くのは下手くそになった

君に借りた傘を返せないまま
お気に入りの傘を見つけられないまま

水たまりを渡っても
誰かの特別にはなれないまま
愛を囁くふりをしている

  • あなたの明日が晴れますように。
  • 雨天同好会
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。

  • ありがとう。

    なんて、ありきたりのことばしか出てこないのがもどかしいのだけれど
    貼り付いた作り笑いをふっと落として、下手くそだってそっと泪流すような。


    おとなとこども、の境目ってなんだろう?五つ離れたぼくらは今、一つの境目の両側に立って同じ景色を眺めているのに。
    傘の露先を揃えてこつん、って触るような距離感。放り出した靴の先だけ、雨に打たせるようだ

  • 《シャアさん》
    レス、ありがとう。
    いつの間にか、作り笑いばかり上手くなってしまって、泣きたい時に素直に泣けなくなって。それでも此処では、いつだって裸足で、肩肘張らずに等身大の自分でいたいです。

    おとなとこども、この歳になっても私はまだまだこどもだなと思います。私からみたシャアさんは、おとな、で。でも突然降った夕立ちだったり、真赤な夕焼けだったりをみて、思ったり感じたりするものは、きっと少し似ているのかな、なんて。