つるり、つるり
夜風が肌の上を滑っていく
大人のふりしてピンヒールなんて
うまく歩けっこなくて
それでも作り笑いは上手くなった
泣くのは下手くそになった
君に借りた傘を返せないまま
お気に入りの傘を見つけられないまま
水たまりを渡っても
誰かの特別にはなれないまま
愛を囁くふりをしている
ありがとう。
なんて、ありきたりのことばしか出てこないのがもどかしいのだけれど
貼り付いた作り笑いをふっと落として、下手くそだってそっと泪流すような。
おとなとこども、の境目ってなんだろう?五つ離れたぼくらは今、一つの境目の両側に立って同じ景色を眺めているのに。
傘の露先を揃えてこつん、って触るような距離感。放り出した靴の先だけ、雨に打たせるようだ
《シャアさん》
レス、ありがとう。
いつの間にか、作り笑いばかり上手くなってしまって、泣きたい時に素直に泣けなくなって。それでも此処では、いつだって裸足で、肩肘張らずに等身大の自分でいたいです。
おとなとこども、この歳になっても私はまだまだこどもだなと思います。私からみたシャアさんは、おとな、で。でも突然降った夕立ちだったり、真赤な夕焼けだったりをみて、思ったり感じたりするものは、きっと少し似ているのかな、なんて。