口から言葉が零れ落ちる。
最初は、美しく透き通った宝石。
沢山の人と関わる様になって、いつしか少しずつ歪みを生んだ。
今では、どす黒い血のこびりついた刃。
それを他人に向けるだけでは収まらなくなって、自分に刃を向ける。
鈍った刃で無理やりつけた傷は、自分の心情を表していた。
どこか遠くで、穢れを知らぬ幼子の言葉が響く。
鈴を鳴らすような美しい言葉。真っすぐな言葉。
見ていると気がめいってしまって、
・・・・・・・・・・・・自分があまりに憐れに見えて。
そっと目をそらして、空っぽな言葉の刃を、今日も投げつける。
それは、きっと明日も変わらない。
だけど、そんな自分を見てくれる人は案外そばにいるのかもしれない。
刃がいつしか宝石に還るように、少しだけ足を踏み出してみようか。
悪口を言ったり愚痴ったりするのはいいことではないと思いますが、それを言ってないとやってられない時もあります。そういう時が重なると、気付いたら醜くて汚い心になっているんじゃないでしょうか
たまに聞こえる小さい子の声って耳から離れなかったり、言ってることが頭の中でリピートされることが私はよくあります。
初めは穢れを知らない宝石だったのに対し、醜いことも汚いことも全部知っている宝石のほうが強く、凛とした光を放つと思います。
その刃が宝石となりますように