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水先案内人

きみの小さな身体を抱きしめたとき
背中には確かに翼が生えていて
ぼくはその肩甲骨のあたりをまさぐって
まだ幼い鳥の羽根を剝いだ

何度水に落っこちても
何度でも飛ぼうとするから
ぼくはまたきみを腕に閉じ込めた
夢なんか見るなよって目を瞑らせた

星を映し込んだ水面に潜って
きみは夜空を泳ぐようになった
遠く羽ばたいていこうとするきみと
海のような瞳に溺れてしまったぼく

束縛のためだけにあった両手
きみの自由など許せる筈ないでしょう
さよならカノープス、大好きなきみ
もう二度と瞬かなくても構わない

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  • はじめまして。
    うまく言えなくてもどかしいけれど、すごくこころが惹かれました。
    正解とか、そういうものはたぶんなくて、でも、
    もう二度と瞬かなくても構わない
    って、言いきれる想いの強さが、なんだかとっても綺麗で、素敵です。

    レスははじめてですが、itsukaさんの詩、いつも読ませていただいてます。ことばの選び方も空気も、ほんとうにだいすきです。
    これからもこそこそと楽しみにしてます!
    長々と失礼しました。