小学2年生になった春。
幼なじみの女の子が珠算教室に通い始めてそれまでより遊んでくれなくなったこと。
祖母が「習い事やってみれば?」と言ったこと。
お母さんが気まぐれで買ってくれた雑誌に小さなそろばんが付録で付いていたこと。
小さなキセキがいっぱい重なって、
私とそろばんの出会いという大きなキセキができた。
そしてまだまだ小さなキセキを重ねていく。
算数、数学は文句ナシに学年トップをもらえた。
計算ものはとにかく任せてもらえた。
そして、そろばんのために進学する高校を決めた。
苦しいこともいっぱいあるけど
これからも絶対、この世界で生きていきたい。