目を開いたまま沈んでいく 耳許でころがる音がする。 蒼くあおく、退(ひ)いてゆく ひかり に 手足を広げて溶けてしまいたい。 同じ虹なんてもう二度とかからないから まばたき ひとつ (ピアノコンサートで聴いたのは雨垂れと月の光、そのほか。) (タイトルは深海領域より。)