「・・・なんか、特別な日になったな・・・」
私はそれしか言えなかった。
久しぶりに、ほんとに久しぶりに有彩に会って、そして大晟に会えたなんて・・・。
大晟が行ってる高校は、私の高校と真逆の方向にある。そのため、中学を卒業してからというもの、大晟の高校の人とは誰1人会わなかった。
なのに、卒業してから初めて会ったのが、大晟だなんて・・・。
気づけばあたりはすっかり暗くなっていた。どれだけ有彩と話していたんだ。
有彩と別れた私は家に帰って一気に後悔した。
「大晟が横通ったのに、なんで話しかけたりできなかったんだ・・・よっ、久しぶり!くらい言えば良かったじゃん・・・次いつ会えるか分からないのに、なんでなんでなんで・・・。」
ーー結局、中学の時と同じだ。
肝心な時に話しかけられない。声が出せない。
大晟にだけは、いつもそうだ・・・。
う〜ん。やっぱり現れたか!と思ったらあっさり消えてしまった(笑)
でも、現実そんなもんなんですよね〜…いや、ほんと。俺も経験あるけど←
続き楽しみにしております。