地震が来て通学路が割れたり、学校が壊れたり、熊本城が崩れたり。私の友達も家が崩れたり、物が散乱したり。壊れたものはたくさんあるけど、学校が始まってからの皆の笑顔は変わらなかった。体育大会も開くことが出来た。台風が来てまた学校が休校になったけど、きちんとした生活は送れてる。
でも、崩れた熊本城を見たとき。学校の壁に亀裂がはしっているのを見るとき。仮設住宅のニュースを見るとき。
自分の中でとても強い衝撃を与えていたはずなのにいつの間にか少しずつ、少しずつ、衝撃が薄くなっているのを感じる。バスの中で熊本城をちら見して、廊下のベニヤ板やコンクリートの亀裂を飛び越えて。「当たり前じゃないこと」が「当たり前なこと」になっている。