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熊本地震のこと

あの地震は部活でつかれて、ちょうどご飯を食べ終わった時に襲ってきた。前震。最初は小さくて、「なんだ、ただの地震か」って思ってた。そしたら突然激しく揺れた。家族全員、すぐにテーブルの下に入った。揺れがおさまるまで誰も、何も喋らなかった。自分の身を守ることに必死で話せなかった。おさまってから、家族全員で安否確認をとっていた。LINEで学校の友達と「大丈夫?」「みんな怪我してない?」と確認しあってた。こんな時にはスマホを触らないで自分の身を守ることが一番大事だと思っていたけど、友達がきになって仕方なかった。その時は、クラスのLINEグループ全員分既読がつかないだけで不安だった。そして僕は地震に怯えたまま、眠りにつくことが出来なかった。次の日、水が止まっていて、カップラーメン作ろうにも作れない時、向かいの家の方が、「地下水から引いてるのでよかったら使ってください」と言ってくれた。地域の繋がりを実感できた時だった。近くのコンビニに行ったけれど、商品はすべて品切れとなっていた。床は汚れていて、アルコールの匂いがした。地震でワインボトルが割れてしまっていたからだと思う。その日はやけに静かだった。どこか寒気を感じていて、「きっとまた来る」と思って夜中も起きていた。そしたらまた、大きな地震。本震。棚やテレビ、装飾品がグチャグチャになった。家族でリビングに集まって話し合い、車中泊をすることにした。それからずっと、大変だった。食料や保存食を買うために近くのスーパーの列に並んだり、水をくみに行ったりと、家族全員で協力した。また、学校のボランティア活動や熊本市のボランティア活動に参加して、お互い大変だったけど、お互い協力し、支えあって約1か月過ごした。

今もまだ道路が隆起していたり、家が崩れたままだったり、ビニールシートが被せてある家が多々あるけれど、少しずつもとの形に戻っていけたらいいなと思っている。

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