もうそんなに経つのか。というのが今の率直な感想です。
前震のとき、怖かった。すごかった。みんな無事でよかった。とその時はこれで終わったと思っていました。
しかしその後も本震、余震と、私ももちろん、熊本・大分の人達は恐怖に耐える日々の始まりでした。
本震のとき、私の寝る位置が数センチ違っていたら、おそらく今私はこの世に居なかったと思います。停電して周りがわからず、スマホの明かりで照らしてみると、私の頭の数センチ横に、大きなたんすが倒れていました。
泣きながら友人達に安否確認の電話をして、困っていることはないか、欲しいものはないか。たくさんの繋がりで協力し合いました。
死んだ兄の小さな遺影と兄のアルバムをリュックに詰めて、ずっと身につけていました。
いつまで揺れるんだ。いつ終わるんだ。気がおかしくなる。全国ニュースで報道されなくなった今でも、揺れています。
夜も眠れず、水も出ない、食料も節約、何より『また大きな揺れがくる』という恐怖心でストレスの日々でした。
熊本の自慢でもある、阿蘇。
私は熊本市内の人間でなかなか訪れる機会がなかったのですが、先日友人と行ってきました。
道路は段差、亀裂が至るところにあり、通行止めも多々。辺りを囲む山々はたくさんの土砂崩れ。目に入る建物がぺしゃんこになっているのを見て、涙が溢れました。
それでも阿蘇の方々はとても優しく、あたたかくて、元気に頑張っている姿を見て感動しました。
私たちは、共に協力し合って頑張っています。あの恐怖を忘れることはないと思います。しかしそれ以上に、たくさんの方々の支援、励まし、ありがたみを忘れることもありません。
あの平和な日常が戻ってくることを願って。
がまだすばい、熊本・大分!