都市機能があまりにも完璧すぎて、泣きたくなってしまうような、そんな朝と夜の間、アチコチに音楽が止めどなく流れて耳を塞ぎたくて、塞ぎたくて、一気呵成に冷たい空気と、何やら柔らかい気持ちが流れ込んでくる。
崩壊した町並みを夢想して、試みてしまう私を、どうか許せよ。
両の手が不自由になり、明日から私は自由から自由になったと歌い出し、気の良い友達と笑い合い、BBQをあいつの庭でやろう、アメリカの古いロックを流して、たまにはカントリーでも聞いて、死ぬことなんて考えもしなかったと、後になって思い出すような、そんな明け方。
茶色のドヤ街の中で呼吸をして、思わず叫んでしまうような、そんな私だ。