迷子のままの両足で
水たまりを思いきり蹴った
ぼくとよく似たそいつの顔
左目にちいさな泣きぼくろ
だいきらいだよ きみなんか
どうしてへらへら笑っているの?
ひとりぼっちの真っ赤な傘は
横断歩道を駆けぬけてゆく
お気に入りのレインブーツが
ぬかるみでかくれんぼしだすころ
つないだ手を離せないぼくらは
どちらが鬼かもわからないまま
鏡のようなアスファルトのうえで
まぶしいねってさざめきあった
裸足に馴染むつめたい飛沫
汗も血も涙もわからなくなる
だいきらいだよ きみなんか
いつだって笑顔を貼りつけて
雨の日にしか会えないのなら
泣いていたってわからないのに
このまま歌にしてしまえそうな、素敵な文章ですね。
雨天同好会へのご参加、ありがとうございます!!^ ^
愛があって、でもどこか切なくて、綺麗な言葉たち。好きです。雨が降った後の『鏡のようなアスファルト』とっても素敵です。