正しい道を知りたがった正しいきみは 季節はずれのサンタクロースを追い返して やわい肌色のような純粋さで ぼくを迎えに来たけれど いつか息絶えるそのときに ぼくときみが別のいきものだったと 知ってしまうきみの いちばん近くに いられないことだけがさみしくて たからものの在処 夜と一緒にガラス瓶につめてさよなら ひとりぶんの足あとを置いてけぼりにした