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空降るマニキュア

きみがまぶたに色をのせるみたいに
いつだって鮮やかに生きられたら
こんな泣き顔も隠し通せたのかな

きみを映した夜露がふるえる
きれいなまつげを丁寧にふちどって
ぼくのいる世界へ落ちてくる

真っ赤に染まったくちびるを
ぼくをさそうその甘い声を
舌の上でやわく溶かした

まるで魔法みたいだとぼくは笑う
こぼれる雫を絡めとる細い指
きみの爪のカラフルは まだ乾かないまま

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  • 思わず、溜息がこぼれました。素敵。
    マニキュアやお化粧に関する言葉は、妖艶な雰囲気になりがちだけれど、itsukaさんの言葉たちは綺麗におめかしをしていて。
    凄く好きです。