先週の土日、念願の金峰山に一泊二日で行ってきました。金峰山は小学生5年生の頃に長野の子供アドベンチャーキャンプみたいな活動の一環で登りました。記憶に残ってる人生最初の登山でした。標高は2599あり、山頂付近は森林限界を越えてます。
僕は山の中で、水晶を拾いました。麓は水晶の産地なので不思議ではないのですが、その水晶の美しさに小学生の僕は惹かれました。もちろん今でも持っています。わずか3センチほどの小さな結晶です。僕の大事な宝物の1つです。
この体験があって、それ以来金峰山にもう一度登りたいという思いが膨らんでいきました。そして今年の夏休み、計画を何度も練り直し、いざ行こうと家を出ましたが結局台風で取りやめました。
こうした経緯があり一度は断念した山ですが、昨日登ることが出来ました。
泊まったキャンプ場には自分以外人間がいませんでした。未経験の自由と孤独を味わいながら、夜を過ごしました。まさに動物の足音に怯えながら寝袋に潜んでいました。朝、樹林の中ヘッドライトを点けて登りました。途中の見晴らしのいい岩で、暑くなったのでアンダーウェアを脱ぎました。まだ人とはすれ違いませんでした。そこからまた樹林帯の尾根上りが続きます。ここらでやっと人とすれ違ったような気がします。森林限界に出ると予想もしなかった岩の稜線でした。切れ落ちた南側から寒風が吹き付けていました。見事な崖、岩の塔を見た時、「これだから登山はやめられない」と思いました。岩を苦労して登り、山頂に立ちました。5年ぶりの山頂は狭く感じました。やっとの思いで立った山頂でしたがあまりに寒いのでわずか10分しかいませんでした。景色は南や北アルプスに勝るとも劣らない雄大さでした。
今回の登山は今までの登山とは違うものになりました。自然の中で一人になる経験は決して忘れないと思います。
そして、11/3にまた山に行きます。これまた今までにやった事のないスタイルでの登山なのですが、それはまたその時に(^^)v