君は僕の憧れ
君はこの地球に生まれて約2カ月後、僕と出会った。
僕の最初の友達だった。
僕は君とずっと一緒にいた、小さい頃は…
君と僕は同じ小学校に入学した。マラソン記録会、運動会、君は6年間1位、僕は2位。
僕は悔しくて悔しくて練習したが君には勝てなかった。
君と僕は同じ中学校に入学した。部活は僕がバスケ、君がサッカー。陸上では僕が長距離、君が短距離。
陸上の大会では君が3連覇、僕は入賞しただけ。君は勉強・運動どっちもでき人気者。僕は勉強も運動もそこそこ。
高校は君も僕も進学校に通うことになったが別の学校。部活では君はインターハイに行き、僕は県で敗れた。君は今も部活を続けている、インターハイで忘れてきたモノを取りに行くために…
日曜の午後、君は全国のキップをかけた試合に出場した。君の高校は優勝し、君は全国のキップを掴み取った。僕は君がゴールネットを揺らして駆け回っているところを見て、胸が苦しくなった。「チーム1の頑張り屋」とアナウンサーから紹介されていた。
僕は情けなくなった。君が3年最後の元旦から始まる大会が終われば、センター試験を受けると聞いているからだ。それも国立大を狙う。
君は僕の憧れであり、僕の心のエンジンを動かしてくれるエネルギーだ。君は勉強もサッカーも両方頑張っているのに、なんで僕は勉強だけを頑張れない?
と、思ってしまった。
僕は自分をクソ人間だと思った。僕は涙が出た。
ありがとう…
僕は君からたくさんのモノをもらった。それを思い出した。
春、君に胸を張って会えるように頑張りたい。君に追いつけるように…
君は僕の憧れ