こっちに越して３日目の時。
だいぶ部屋が片付いたから近所を散策してると
雰囲気のある喫茶店にたどり着いた。
ドアを開けると鳴り響く鐘の音。
それに気づいた店主がメガネ越しに僕を見つめる
７０代くらいの痩せた老人。頭は綺麗な白髪。
それが僕の第一印象。
店内を見渡す僕にいらっしゃいと細い声で言ってすぐ珈琲をひくためうつむいた。
何か注文しなければ。そう思いメニューを見つめる。とりあえず店内で１番安い珈琲を注文する。
珈琲を知らない僕でも解る。ここの珈琲は昔ながらの方法でつくってる。
暫くするとカチャカチャと音をたて僕の前に珈琲カップを差し出す。ひと口飲む。思いのほかに苦い。何の意地なのかブラックが飲めないのかと思われたくないから平気そうな顔を意識した。
そして暫く僕が珈琲と格闘してると今にもパンから飛び出そうな程の量のタマゴを挟んだサンドイッチが出てきた。
驚いて店主の顔を見ると店主は笑っていた。
｢おめー最近こっちに来たろ？見ねー顔だ。
ここ近くの大学生とみた。若けーうちはたんと食いな｣
とうつむいて珈琲をひきながら僕に言う。
僕は嬉しくてすぐにかぶりつく。タマゴは皿にポトポトと落ちていく。
美味しすぎたサンドイッチ。また明日も来るよとそう言って勘定を済ます。
サンドイッチの衝撃的美味さと
それの代金をしっかりとられたことは
いつまで経っても忘れないだろう。
お金払わされたけど、美味しかったなら良いか(*´∀｀)
望月 朔(もちづき さく)さんレスありがとうございます！
そうなんです！きっといい思い出となってることでしょう(๑•̀ㅂ•́)و✧