透明ないのちのケーブルを
冷えたゆびさきでたぐりよせた
波打つきみのモニターは
きみが大好きなあの曲と
おんなじリズムを刻んでいる
また行こうね、ってきみは言う
行けないことをわかってるくせに
あの日揺さぶられたぼくらの魂は今も
震えが治まらぬままきみを生かしている
アウトロは きっとそう先の話でもないけれど
陽射しを断てないやわいカーテン
こぼれる喧騒がきみとこの世界をつなぐ
音楽が止む その瞬間
きっと天使にいちばん近いのはきみだろう
その日までどうかそばで歌っていて