図書館のカードをポケットに突っ込んで 冬の冷たい夜が彼を削ってゆく ショパンだかシャンパンだか知らないが イヤホンから漏れている私の知らない世界 ふて腐れたように歩く君は 噛み過ぎて味の消えたガムの様に見えるけど 私はそのガムを飲み込みたい