0

タイトルのない絵を描く

目を閉じたらもう、夢なんて見る隙間がないくらいに
私はきっと、
さざ波に揺れた君の影も、
水彩画の背景のように、とめどなくあふれて光が射してゆくのだ。
花開くひとときに目を奪われて、
濡れたワンピースの裾をきゅっと握れば、
まるで恋をしているかのように
色を帯びた頬に、君の笑みがおちる。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。