「あぁ、16歳になったのか。もう、15歳未満ではない。別れだ。」
「あああ・・・」
「さぁ、さよならだ15歳未満のぼく。」
「だ、だめだよ・・・!」
「なぜ。」
「君がどんどん先に行ったら死んじゃうんだよ・・・いなくなっちゃうんだよ・・・!嫌だよ、行かないでよ!」
「行かないと、未来がぼくを待っている。君がここでひきとめたら君の頑張り、悩み、感情は無駄になるんだよ。」
「・・・っ。でも、君が死んだら、同じことになってしま」
「誰でも死ぬんだよ。永遠に生き残るってことは無い。死ななくてはならないのだ。」
「嫌だ、ダメ、行かないで、お願い、帰ってきて!」
「ぼくは、次は、死んだぼくに会いに行かなくてはならないのだよ。」
「そんなっ・・・!」
「これ以上、一緒にいられない。死んだぼくが君を引き止めたいらしいよ。後見てごらん。」
「ひっ・・・!」
「こんなに手があるってことは、もう、分かっただろう。」
「くっ、はなっ、してよっ、なっ、はなしてってっ、!」
「さようなら。」
「やだっ、いか、な、いで・・・」
「もう、君に会いたくても会えないんだよ。」