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即興詩。

ひどく怖い夢を見た恐怖の残滓がくっきりと沈んで、
頭の底のかたちが見えるように痛みだけ残ってる。

誰も知らないことだけが怖かった。

見開いた目がサングラスに写ってふたりになって、
人ごみにすれ違った知らないひとのように
かたちを失ってぐるり
沈んでいく自分だけを、みていた。

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