子供でもない大人にもなれない狭間で見上げた細い空が一番綺麗だって、わたしは怯えていた。星は遠くにあるから美しいのであって、秒速何万キロで落ちてくるかけらはひとの命を奪ったりする。 この地球で息をしているうち 細胞はどんどん変わってゆくらしい 3年後、いまわたしを形成している小さな命の集まりはすっかり消えているだろう わたしはわたしじゃないわたしを 生きているのだろう だから、夢なんて見ないよ、馬鹿。