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万年筆

眠れない夜に真っ黒なインク零して
誰かに会いたい夜にペンを走らせる
どんな感情でも
封筒に入れて切手を貼ってしまえば
手紙になる
雪が降る町で眠るわたしの言葉が
明日のあなたに会いにゆく
つめたい夜空から
ひとつだけ綺麗な星をおすそ分けしてもらったので、一緒に送りますね。

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  • どんな感情でも〜手紙になる!
    すごい。ほんと、その通りだなぁ…

    手紙ってmailやインスタントメッセージと違って(たぶん昔なら電報とも違って)、時間がかかる処がいいのかな、なんて今の時代に思ったりして。
    封をしてから切られるまでの時間、字を書いてから読まれるまでの時間、もっと云えば便箋やインクを買ってから、封筒から取り出されるまでの時間…

    もちろん書き始めてから書き終えるまでの、スタンドの明るさを変えたりペンをぐるぐる回してみたり(ペン回しじゃないよ)、隣に置いたメモ紙に漢字や平仮名を試し書きしてみたり、思い出話のために天井を見上げたり、一旦キャップをかぶせて手首を回したり…
    そんな時間と、便箋の折り目を開いて一枚ずつ後ろに回して、はっと思い出して二行まえに戻ったり、読み終えて封筒にかえす手を止めてまた広げてみたり、机のうえに転がしたまま何日も読み返したり、そうやって楽しむ時間は同等なのかな、と思います。送ったほうも思い出しては何日か楽しいしね。