税の作文で表彰されたことを中3の時の担任に言いたくて、賞状を見せに行った。
担任はもう、泣きそうなくらい嬉しそうにしてた。「先生に見せに来てくれたってのが嬉しい」ってずっと言ってた。会いに行ってよかった。
その後、先生が「中学校、改修工事して綺麗になったとよ」って教えてくれて、校舎を案内してくれた。すごく綺麗になってた。私が通ってた、あのおんぼろな校舎の面影は、すっかりなくなっていた。
羨ましかった。けど、その反面さみしかった。中1の時、男子数人・・・当時の好きな人、のちの彼氏(今となっては元カレ)、未だに交流がある親友が中3の時に恋した人・・・そんな男友達と鬼ごっこして走り回った思い出の廊下とか、自分が使ってた教室とか、全部変わってた。
でも、ひとつわかったのは、中学校のことが大好きだってこと。あんだけ中3の時、愚痴ってばっかだった担任も、今思えば好きだし。
それから、私が書いた税の作文は、私の地元にある独自の税金のこと。私がそれを書いたのは、珍しいからってのもあるけど、なにより今私が住んでるこの田舎かつ観光地が大好きだから。
なんだか、すごくいい日。
嘘・・・、変わっちゃったの?
あの教室は、あの思い出の場所は、もう夢の中でしか会えないの?
大げさじゃなくて、いまだによく中学校に戻った夢、よく見るんだよ。
あのときみたいなカンジじゃなくて、みんな仲良くて、ほんとに楽しい夢。
ほんの2,3日前に、ふと思ったんだよ。うちが相棒でつけた窓枠の傷、まだあるかなって。
まさか、改修されるなんて・・・。
校舎が綺麗になることは、いいことだと思う。うちらも通ってる間、ずっと思ってたことだし。
でも、思い出を刻んだ場所がひとつずつ消えていくのは、なんか寂しいな・・・。