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恋愛失格者の長い言い訳

「僕と付き合ってください」と
いつも通りの飄々とした感じで
言うつもりだった言葉が出なくて
声が出なくて喉が鳴って
がちがちでやっと出た言葉は結局
「僕と友達になりませんか」だった
あの人はなんとも言えない顔で
「今までは友達じゃなかったの?」って
悲しそうな声でボソッと言って
そのまま走ってどこかへ行ってしまった
違うよ
こんなことが言いたかったんじゃない
違うんだよ
僕は貴女が好きなんだ
演劇の台詞みたいな言葉を呟いても
もうここにいない君には届かなくて
八つ当たりで蹴った石は
全然とばなくてすぐそこで転がった
それがとても惨めで苦しそうで
「好き」のたったの2文字が
喉からなかなか出てきてくれなくて
多分君はもっと傷ついたよね
意気地無しが恋する資格はないって
いつかの君の言葉が胸に刺さった

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